地震工学、耐震、防災分野の機関、技術者、研究者等の協働により、強震観測 とその利用に関する研究と技術開発を推進し、あるいはそのための環境整備を通 して、建築物・都市の地震災害軽減に資することを目的とする。具体的には、以 下の諸点を中心に実施する。
「強震観測アーカイブ」の拡充・更新と強震観測成果の活用について調査、および建築技術者・研究者および学生・一般等に向けた普及活動。
建築学会において強震観測を扱う委員会は、長い歴史があります。記録に残る限りでは、1956年に発足した耐震連絡委員会において強震測定事業として活動が行われており、その後1992年に、耐震連絡委員会が地震災害委員会に改編されたことに伴い、その傘下に強震観測運営委員会、強震データ小委員会が置かれました。その後、1997年に研究委員会として発足した振動運営委員会傘下に、強震観測小委員会の名称で委員会が設立され、現在に至っています。
これら複数の委員会を通じて、強震観測データに関する情報の収集・整理、強震観測に関わる諸問題を横断的に検討し、建築学会における情報発信及び先導的役割を果たすことなどを目的として活動を継続してきました。
この委員会活動の一環として、1995年に初めて開催された「強震データの活用に関するシンポジウム」を皮切りに、現在まで5回のシンポジウムを開催しています。 小委員会では、これらのシンポジウムにおける資料を将来に向けての記録として保存することを目的として、電子アーカイブ化を進めてきました。
今後も、小委員会活動の成果を積極的に建築学会会員の皆さまならびに社会に発信し続けてまいりますので、よろしくお願いいたします。
1995年に開催されたシンポジウムは、当初1995年1月20日に予定されていました。ところが、1月17日に兵庫県南部地震が発生したため、被災地の調査・救援に関係するシンポジウム参加者も多いとの判断から、1995年4月12日に開催が延期されたものです。なお、資料は既に印刷済みであったため、表紙日付は当初開催予定の1月20日となっています。
この件につきましては、1995年2月号の「建築雑誌」会告にも記録が残されています。
小委員会の旧ページはこちらです。
強震観測の手引はこちらです。